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黄昏かげろう座

黄昏かげろう座

黄昏かげろう座

作家
久世光彦
出版社
角川春樹事務所
発売日
1998-07-01
ISBN
9784894561373
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黄昏かげろう座 / 感想・レビュー

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蘭奢待

書評集とも、随筆ともつかない短編集。太宰治や渡辺温、内田百間、アランポーなど。幻想譚、奇想譚の小片作品が中心で興味深い。装丁が素晴らしい。

2018/08/26

そのじつ

『soiree』という演劇をあつかう雑誌に「幻想小劇場」というタイトルで連載されたエッセイを集めたもの。久世さんの思い入れのある小説・詩を題材に語っている。たとえばポー『アッシャー家の崩壊』、西條八十『トミノの地獄』、江戸川乱歩『屋根裏の散歩者』、太宰治『満願』、小川未明『赤いろうそくと人魚』、川端康成『お信地蔵』、内田百閒『サラサーテの盤』etc。当時雑誌に掲載された上記ポーのエッセイは、妖しく美麗なハリー・クラークのイラストも添えられて、雰囲気たっぷりであった。しかしこうして単行本でまとめて読むと、

2018/12/18

nightowl

好みの詩や小説を紹介している随筆。ほぼ結末に触れているのに、それでも書かれていない何かがあるようで読みたいと思わせる手腕は流石。特に「猿の手」の迫力には恐怖を覚えた。他にも映像化作品も気になる「雨」、背徳的でぞくぞくする「魔術師」、日常と隣り合わせの奇妙さに惹かれる「サラサーテの盤」など読書欲を益々強めそうな一冊。

2014/03/21

読書家さん#lfJKjP

久世光彦作品はどれも素晴らしい作品と併せて豊富なボキャブラリーで読書を世界に引きずり込む力の備わった小説家だと感じております。黄昏かげろう座というタイトルに導かれる様に本書を手に取った訳でありますが、谷崎潤一郎や江戸川乱歩川端康成等の作品に触れたり海外の有名なポー等の作品に触れたり幅広い視野で筆をとっておられる著者だなーと毎度ながら感じておりました。久世目線で語られるエッセイはなんとも余韻が残るばかりか新たな作品を読んでみたい衝動にかられますね。

2022/03/10

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