流れる砂
流れる砂 / 感想・レビュー
ゆみ
社会の歪みはすぐそばにある。歪みに対する畝原の奮闘は友で恩人の近野の死によって拍車がかかる。 長い、話が長い。長編でなく、もう少し整理してもいいような気がする。生活保護の摩訶不思議、保険契約の摩訶不思議、奨学金が隠れ蓑になる隠し資金、摩訶不思議な宗教。 作者の怒りとジレンマでストーリーが膨らんでいった感がある。 それでも、そうだそうだ、畝原ガンバレと思わせるのは流石。
2018/02/21
hisayparrish
探偵畝原シリーズ第2冊目。生活保護不正受給、保険金殺人、新興宗教、自治体幹部職員の不正と盛り沢山だ。必ず冴香が襲われるのは、定番になりつつあるのか。常連の姉川と玉木、太田、横山、貴が出てくるのはよいが、姉川とは早く行きつくところに行けと言いたくなる。最後は、近野や柾越の死の状況など必ずしも真相が語りきられておらず、中途半端だが、そこはより現実に近いのかとも思う。本村(三森)親子の再会シーンは、意外性があり、秀逸。最後の青少年科学館のエピソードは、ドキドキさせてうまい。
2021/12/16
akira
再読。東直己刊行順再読中です。とても、たのしい。
2013/06/28
akira
このシリーズは、主人公側の登場人物が全員素敵でとてもいい。じわじわいい。(敵側が全員下種)
2009/10/25
ぴぴ
畝原シリーズを読むのは二つ目。初めて読んだのがこれより後の作品だったのでいまいち掴めなかったけど、この作品では色々とわかってる事もあり面白かった。消費者センター所長の『う』というのと貴が『先生』といって『先生じゃない』というのが定番でクスッときます。最初の作品も読んでみたいな。
2013/02/07
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