熱波 (ハルキノベルス こ 1-2)
熱波 (ハルキノベルス こ 1-2) / 感想・レビュー
うえぴー
盛り上がりがくるまで長かったけど、最後は面白かった。やはり、沖縄の問題は深いと思うし、きちんと考えないと。
2012/07/05
DK
内閣情報室から沖縄県庁に出向したキャリア官僚の男を付け狙うかのような不審な車。加えて、知事と補佐官のきな臭い態度。謀略サスペンスかのように見える筋書きなのだが、堰を切ったかのように物語が動き出す終盤までは、背景説明や心情説明が多く、冗長な印象が否めない。しかしながら、沖縄という特殊な歴史的・地理的な立場から捉えた政治、ひいては日本の姿を物語中で具に浮き彫りにしていくことがこの小説の本質なのだろう。沖縄の危機において、主人公に代表される次第に変化していく関係者の言動が快かった。
2009/10/03
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