ゆきあたりばったり文学談義 (ハルキ文庫 も 2-1)
ゆきあたりばったり文学談義 (ハルキ文庫 も 2-1) / 感想・レビュー
袖崎いたる
文学談義というくらいだから文学者がだらだらおしゃべりしてるのだろうと思ったら、なんと数学者。しかし読んでおる読んでおる。戦間期から戦後、現代にいたるまで耳にしたもの目にしたもの、とにかく読んでる。しかもオモシロイことに、著者が取り上げる本についての言及が少ない。名前が出て、おっ!何をコメントしてくれるのか教えてくれ〜とこちらは思うのだけど、あっさり次の話題に移る。肩透かしを食らった気にもなるが、この書き方について解説の荒川洋治がうまいことを言っている。いやはやなるほど、これでいいのだな、文学談義とやらは。
2020/07/26
寛理
☆☆☆ あとがきで、書評やアンソロジーは同業者間の気遣いがつきまとうが、これはこれでいいことであって、仮に文芸家協会などが権威を持って「公平な」アンソロジーを作ったりしたらそれこそ嫌だ、と書いてあって、なんか斬新というか、賢人っぽい発言だなと思った。あと、大岡昇平エピソードも少しあり。
2020/01/09
Z
まさにいきあたりばったり。自分の読書遍歴を振り替える。当時の時代の雰囲気知れて面白い。というか数学者がどうやってそんなに読んでるんだ?!
2016/08/19
とまと
朝日新聞の書評委員の話が面白かった。
2013/03/04
ashigaru99
著者は人生がどうとか世の中をどうするという本は好きでなく「BGMのように頭の中に本を流す」読書をするらしい。語り口も軽く楽しいけど著者の読書同様BGMのように流れてほとんど内容は覚えてないです。浅田彰が出たばかりの高橋源一郎の『さようならギャングたち』を持ってきてくれた、とかそういう話が「へえー」って思った。
2011/01/10
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