厨子家の悪霊 (ハルキ文庫 や 1-1 山田風太郎奇想コレクション)
厨子家の悪霊 (ハルキ文庫 や 1-1 山田風太郎奇想コレクション) / 感想・レビュー
No.7
バジリスクしか読んでいなかったので、山田風太郎の奇想ミステリとは何ぞやと、読後はよくもまぁこんなこと思い付くよなぁ、と。中でも最も長かった「厨子家の悪霊」のどんでん返しの多さはすごいです。
2020/04/25
c
風太郎の初期短編は文庫の全集に纏められているが、俺が風太郎作品を粗方読み尽くした後に刊行されたので、買っていない。手元にある本は90年代に発売されたものばかりだ。この短編集ではやはり、探偵作家クラブ賞を獲った「眼中の悪魔」「虚像淫楽」の完成度が突出している。しかし表題作を含め、受賞直後の昭和24年に発表されたものはどれも文章が粗く、着想以上の肉付きに乏しい習作並の作品である。賞を獲ったことで仕事の依頼が増え、筆も荒れたのだろう。「眼中」「虚像」と同じ作家とすら思えないレベルだ。作家の低い自己評価も妥当か。
2013/12/09
Aiko
厨子家の悪霊のどんでん返しの連続には脱帽。他の短編も、どれも粒ぞろいで大満足の一冊。本当によくこんなこと思いつくよなあと思うアイデアが詰まってる。
2012/08/20
ベック
佳作ミステリー集。風太郎ミステリの真髄を堪能できます。
cinos
厨子家のどんでん返しがすごい。天誅の意外な凶器に笑った。眼中の悪魔、犯人がかしこい。山風、面白いです。
2011/09/14
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