神南署安積班 (ハルキ文庫 こ 3-10)
神南署安積班 (ハルキ文庫 こ 3-10) / 感想・レビュー
夢追人009
推理よりも温かな人間ドラマが心を熱く揺さぶる人情警察小説短編集。『スカウト』暴力沙汰の若者を一瞬で更生させる安積と速水。『噂』交通課・速水警部補の援交疑惑の真相。『夜回り』黒木刑事を誘惑する美人女記者だったが。『自首』七十過ぎの婆さんが殺人事件に自首して来る。『刑事部屋の容疑者たち』安積が部下達を取り調べる心温まる話。『異動』功を焦る桜井刑事の危機一髪事件の顛末。『ツキ』持っている男・須田部長刑事のお手柄。『部下』村雨部長刑事が若い桜井刑事の成長を喜ぶ。『シンボル』安積係長をシンボルと称賛する須田の慧眼。
2018/07/05
アッシュ姉
神南署シリーズラストは短編集。ふは~楽しかった!面白かった!安積班メンバーと取り巻きの面々の魅力がたっぷり詰まった一冊。隠蔽捜査シリーズでも感じたけど、今野さんは短編も巧い。読後感も爽快で満足度高し!次はいよいよ、再開した臨海署へ。引き続き、追いかけます。
2016/12/16
KAZOO
安積班、神南署での最後の短編集です。9つの短篇が収められていて結構さまざまな話があり楽しめました。速水の援助交際の話や、安積の娘の誕生日の話など短いけれどうまくまとめています。また湾岸ベイエリアに戻る話になっています。
2015/03/31
どんちん
これ短編だったんだ。速水ファンとしては、速水事案が続けて登場したので、それだけでOKだw 臨海署復活を背景に事件をツマとして盛り上がってくるが、是非とも速水も引っ張ってほしい。なんといってもベリエリアのシンポルツートップなのだからね。短編としてよくある登場人物のキャラを深堀りした展開だが、ドップリとキャラ説明というわけでなく、それぞれの事件を通じてさり気なくクローズアップしているところがいい。安曇の対村雨シンキング?は相変わらずだが、それも設定としたい。そこだけが安積キャラのいただけないところだから。
2014/09/03
Tsuyoshi
神南署安積班の日常を描いた連作短編集。本作はメンバー以上に女性記者の山口に脚光があたる展開。メンバーの周辺を執拗に追い回しつつも安積の人柄に牽かれていく流れだった。
2018/10/31
感想・レビューをもっと見る