腐蝕の構造 (ハルキ文庫 も 1-12)
腐蝕の構造 (ハルキ文庫 も 1-12) / 感想・レビュー
セウテス
〔再読〕作者が社会派と呼ばれる様になる機転となった作品です。国家と政治家の癒着を扱った重厚な話ですが、ホテルの密室殺人等の得意処も有りすんなりと読めます。しかしこの話の特徴は、主人公が、いや主人公だと思い込まされて中盤迄読んでいた人物が、あっさり消えてしまい登場しなくなる事です。彼に感情移入した頃合いなので、彼の妻の不安感や緊張感がそのまま伝わって来ます。此方としては中心人物を奪われてしまった事になり、どうなるのかと思いましたが、さっと次の主役に移行する話の流れに、森村氏の筆力の高さを感じ感服致しました。
2014/09/20
ふう
古い作品ですが、今の社会でも違和感のない話です。癒着、山、密室殺人、テーマてんこ盛り!けどちょっと長かった・・・
2015/01/21
pe_peroncino
むかーし読んだ本。
prophet-5
40年前の作品だけど、今でも一級の面白さ...でも、やっぱり森村誠一のラストは少しシニカル...
2013/09/17
朱音
作者お得意の「政財界の癒着」と「山」を生かしたうまい話になっていると思う。北アルプス上空で飛行機が墜落するところはちょっとあの事故を思い起こさせるけど(原因は違うにしろ)
2003/09/06
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