ローウェル城の密室 (ハルキ文庫 こ 2-1)
ローウェル城の密室 (ハルキ文庫 こ 2-1) / 感想・レビュー
セウテス
中学を卒業した春休み、保理と恵は真っ暗な森に迷いこむ。森の奥で不思議な老人と出会った2人は、「ローウェル城の秘密」という少女コミックの世界へと送り込まれて仕舞う。やがてコミックの中の世界で起きる密室殺人事件に、2人は巻き込まれていく。有栖川有栖氏の「密室大図鑑」を読まなければ、本作を手に取る事は無かっただろう。ミステリやトリックに、直球でぶつかりたい読者向きの作品ではない。少女アニメの世界を、楽しむ感覚が必要であると思う。犯人は兎も角も、この世界だからこそのトリック一点で、よくぞ仕上げましたという作品。
2021/01/16
河
あんまり読者メーターでは人気ないようですが、トリックはかなり大胆だし規模がでかかったですね笑 ちょっと文章が幅広い世代が読めるように書かれていたので森〇登〇彦さんの文より、学生としてはとてもわかりやすかったです! かなり本編に入るまでの話がながい。←文句を言ってすみません。笑 読んでてすごい楽しかった(^^♪ なんか子供みたいな感想になってしまった。
2017/06/12
yucchi
【一人密かに密室祭第二弾】有栖川有栖氏が『密室ミステリの迷宮』『密室大図鑑』で推しているので読んでみた。これはミステリ初心者の頃に読んでたら、間違いなく壁に投げつける(笑) ある程度ミステリを読んでいても「う、うむ...(˘•ω•˘)」と唸る。はっきり言うと私の好みではないが、密室好きは読んでぜひ壁に投げつけて欲しい。(←褒めている(笑))
2015/03/14
ほぼ一日一麺
コアなミステリマニアには伝説的な㌧デモ作品。伝説、よって感想はもはや不要w。擬三次元的二次元世界での残虐密室事件の解法に、衝撃となるかア然となるかフーンとなるか、いずれにしろ、他のいろんな作品で紹介されていて一回は手に㌣いかんと思っていたので㌃。
2014/08/02
Tetchy
乱歩賞史上最年少である16歳で最終選考に残ったという本作。結末まで読んだ今となっては、よく当時の選考員たちが最終選考まで残したなぁと、その暴挙にも似た英断に感嘆というよりも戸惑いを感じずにはいられない。なぜならば、これは一種の壁本だからだ。最後の結末を読むにあたり、この真相の是非を問うて、是と答える人はそうはいないだろう。「まさか、こういう真相ではないだろうな」と軽く思っていたのがそのものズバリだったので拍子抜けしてしまった。本作のような真相を許せば、小説の秩序という物が失われ、何でもありになってしまう。
2010/03/13
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