怪奇探偵小説集 2 (ハルキ文庫 あ 4-2)
怪奇探偵小説集 2 (ハルキ文庫 あ 4-2) / 感想・レビュー
Kouro-hou
玉石混交の昭和初期的B級怪奇小説が味わえるアンソロジー。乱歩、甲賀三郎、角田喜久雄等の有名どころを押さえる一方、1に比べると経歴不明作家や知る人ぞ知る作家が多目です。何者なんだ、城戸シュレイダー! 解説で鮎川先生も「ドイツ人って説明だけど考えにくい」と突っ込んでます。鮎川先生の交友のあったマイナー作家も取り上げているようで、その辺の思い出編集も入っているのかも?
2013/07/31
Tetchy
今回は「皮肉な結末」ものとでも云おうか、ちょっとしたスパイスを加えたものが多かった。そういった趣向の作品では「悪戯」、「決闘」、「魔像」を推す。ポーの「黒猫」のオマージュとも云うべき「悪戯」、最後に泥沼の略奪愛劇が一大詐欺事件に変わる「決闘」、最後はありきたりだが、個展に必要な最後の写真のおぞましさが怖くていい「魔像」。これらはどれも出来はよく、好感が持てた。第1集に比べ、格段にヴァラエティに富んでいるのが判る。しかもレベルも高いものがそろっており、粒ぞろいといってもいいだろう。
2009/09/04
ちぬ
読んだのは、双葉版です。
2014/04/27
あにこ
一巻に比べると幾分か人間味のある気味の悪さ。良い雰囲気じゃのー……やっぱ時代背景かにゃ? 愛と怪奇は隣り合わせ、なのかしら。結構そういう絡みが多かった。いや、作品の盛り上げには恋愛要素が必要っちゅーことなんかなァ。
2011/01/01
てっちゃん
1998年6月13日に読了
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