窓のある書店から (ハルキ文庫 ゆ 1-1)
窓のある書店から (ハルキ文庫 ゆ 1-1) / 感想・レビュー
Miss.W.Shadow
再読。柳美里の極私的ブックガイド。言葉が「私」の奥底深くから発せられてこんなにも知的に鋭く、しかも感情の奥深くに訴えかけてくるものと教えてくれたのはこの人。吉本ばななを「ニヒリズム」と喝破できる人間など彼女くらいのものではないのだろうか。彼女を神とあがめる時点で私は最初から、フェミニズム失格の烙印が押されているようなものだ。「神聖なものと卑賎なものの境界に入り込み、それを限りなく薄めて人間の平等を主張する人権主義者たちによってエロティシズムは排斥されてゆく。人権派は生命の本質に逆らいエロスを否定することに
2010/10/29
Yoshiyuki Ohshima
重たいエッセイです。
2015/11/08
kemonoda
柳美里さんの「読書という行為」をめぐるエッセイ。まえがきに「本書は私の心の遍歴、旅行記だともいえる」とあり、とても興味深く読みました。ひとがどんな本を読んでいるのかというのはとても興味深いことであり、例えば他人の本棚をみるというのはその人の内面というかプライヴェートな部分を見るような感じがあります。本書第二部の「窓のある書店から」は、特に柳美里さんの読んで来た本の書名をメモしながら読みました。いつか探して読んでみようと思って。
2013/03/26
コホン
そりが合わないんだろうか、薄っぺらさしか感じられない。言葉を重ねて重みをもたせようとしているけど、芯が薄さが伝わってくるだけ。
2012/05/06
コキア
著者がふらりと立ち寄る窓のある本屋。 その日の気分の「単語」が表題になっている本を選んだりしてるらしい。 わたしの読む本が多く紹介されていたので、著者の一風変わった解釈も愉しめ、ブックガイドとしてもよい
2021/01/22
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