レボリューション (ハルキ文庫 さ 6-1)
レボリューション (ハルキ文庫 さ 6-1) / 感想・レビュー
みも
「レボリューション」随分大仰なタイトルをつけたものだ。タイトル負けしている作品はよくあるが、その典型と言えそうだ。可も無く不可も無く。人が沢山死ぬが、人物の掘り下げが浅薄で悲嘆の深みも無い。また、プロットに活かされてもいない。大人も楽しめる青春小説を目指したと思われるが、中途半端で心を動かされるところが無い。主人公は明らかに著者の投影だろうが、それだけに羅列されるバンド名・車種名がひけらかしに感じ鼻に付く。また主人公自身には斜に構えた感があり、独善的な思考も目立つ。気晴らしや箸休め程度にもお薦め出来ない。
2017/02/09
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