回転扉 (ハルキ文庫 は 1-11)
回転扉 (ハルキ文庫 は 1-11) / 感想・レビュー
gushwell
半村良得意の伝奇ものと現代人情ものの合わせ技といった異色SF作品。35年前に亡くなった父親が、当時のまま息子の前に姿を現した。息子は明治生まれの父親の言う通りに事業を進めるが... 昭和50年の作品だが、軍国主義への足音が聞こえてきそうな今と重なる部分がある。ただ、あまりにも唐突な終わり方に納得がいかない。
2014/08/04
あぶらや
この作品は初めて読んだ。 半村良を最初に読んだのは直木賞を受賞した雨やどり。 当時、予備校生の講師がこの作家は苦労した男と言って直木賞受賞を喜んでいたので読んでみた。 それ以来半村良を沢山読んだ。 丁度この作品が文庫化される直前まで読んだ。 出だしから引き込まれるが、かつて私が読んだ半村良のテンポが無いように感じた。そして唐突に物語は終る。まるで作者に書く気が無くなってしまったような終り方だった。 だから、不完全燃焼。
2015/01/23
舟華
2編からなる物語。まったく別の話かと思いきや、最後に両方が繋がる…んだけど、よくわからない唐突な終わり方をしてびっくりした。そして途中までホラーっぽく読んでいたけど、これはどうもSFらしい。死んでしまったはずの親がそのときの年齢のまま自分の前に現れたら、それを本能的に信じることなんでできるのだろうか。後半はよくわからない。
2024/08/28
Ryan
二つの別々の物語と思いきや、最後に繋がっていく。しかも、テーマが変わってると言う不思議な本でした。
2017/11/05
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