歪んだ素描 (ハルキ文庫 お 4-1 探偵藤森涼子の事件簿)
歪んだ素描 (ハルキ文庫 お 4-1 探偵藤森涼子の事件簿) / 感想・レビュー
kaizen@名古屋de朝活読書会
名駅ではなく名古屋駅になっている。両親は7年前に交通事故で他界。事故原因の調査はしたのだろうか。笹島の交差点から広小路通、今池。人名の一宮、土岐は、名古屋近辺の地名でもある。善意の檻の結末は納得できない。名古屋の必然性もわからない。
2013/07/24
ゆう
図書館本。探偵藤森涼子シリーズ1作目の短編集。『善意の檻』は短編傑作選で既読。だけどもう一回読んでも『善意の檻』はいい。「求む、バカな人」の広告につられて探偵になったばかりの涼子の初々しさとか、依頼人のちょっと病んでる感とか。救われた感はないけども。太田さんの作品自体読みやすくて好きだけど、馴染みのある名古屋近郊が舞台だと事件現場のイメージがわきやすいからさらに読みやすい。
2015/11/23
ヨーコ・オクダ
藤森涼子シリーズ。4つの事件簿。涼子自身、アイドル的探偵やないので、非常に地味な空気が流れてるんやけど、実は人が死ぬような大きな事件の真相を明らかにする案内人役を担わされている。今回は、良くも悪くもグイッと押しの強い人間と、その周りで、我慢したり、引っ張りまわされたり、押し付けられたりしてきた陰の人間との関係のバランスが崩れた時の悲劇…みたいなのがそれぞれの事件で共通している。お気に入りは「彼の動機」妹の婚約者となった自分の友人を刺し殺した男の真の動機を探っていくうちに明らかになる裏事情にゾクゾク。
2022/07/07
七色一味
読破。4編の連作ミステリー。所長の情報収集能力が、ご都合主義的に強力。木曽川と犬山城の情景が綺麗。暗めというかしっとりとした感じの作品。動機面が若干弱い感じはあるが、うまくまとまっている感じ。主人公と所長以外のキャラにも、もう少し血肉を通わせると厚みが出てくるかな。あ、タイトスカートじゃなくてパンツスーツだったのか…。
2013/09/21
nemuro
表題作をはじめとする連作ミステリー4作を収録。「解説」の大矢博子氏が「この藤森涼子は等身大である。リアリティがある」と書いていますが、まさにその通り。派手さはありませんが、地道に足を運び聞き込み、悩みながら解明していくヒロインの姿に好感が持てました。で、本書は、名古屋を舞台にした数少ないミステリーでもあります。ほとんど名古屋に行ったことのない私ですが十分楽しめました。ハイ
2012/11/14
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