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人形はなぜ殺される (ハルキ文庫 た 10-2)

人形はなぜ殺される (ハルキ文庫 た 10-2)

人形はなぜ殺される (ハルキ文庫 た 10-2)

作家
高木彬光
出版社
角川春樹事務所
発売日
2000-03-01
ISBN
9784894566606
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人形はなぜ殺される (ハルキ文庫 た 10-2) / 感想・レビュー

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大泉宗一郎

『日本三大探偵』といえば、明智、金田一、そして、神津恭介、と来るのだが本作は神津の代表作。二発、三発のアイデアでこれほどの長編にまとめあげた著者の手腕は、鮮やかで見事と認めざるを得ないし、トリックも個人的にはかなりストライクだった。ただ、切れ味の良さが逆に、冗長ったらしい文体の気だるさを引き立ててしまっているのが、惜し過ぎる。小説としての完成度はあまり褒められたものではないけれど、この人の頭の中どうなっているんだ、と思わせる非常に緻密なミステリ作品であることは間違いなく、申し訳ないが、それだけが唯一の救い

2015/03/14

たんたん(休みます)

2003年6月26日  魔術師の妖しさがかもし出ていて江戸川乱歩の世界のようでした。もっと気味の悪い話かと思ったら全然そんな事なかった。表紙がすごいから。 人形はなぜ殺されたか?それを考えれば犯人はすぐにわかる…。と書かれていたけど、私にはなぜ殺されたかはわからなかった。なるほど。

2005/01/01

kanako

さすが、本格古典の名作。怪奇幻想の雰囲気の中、最後に明かされる犯人、トリックはあまりにも現実的で、あれだけ蠱惑的に見えたものがマジックの種を明かされたときのように白々しく描き出され、対比がとても素晴らしい。標本のくだりがゾクリとしました。しかし、神津さん、名探偵名乗っていいのかね!人形が殺される必然性とトリックは圧巻ですね。

2013/08/04

kobibun

文句なしに面白かった。読者への挑戦、最高です。

2013/05/10

ケイト

面白かったです! 間違いなく本格探偵小説の傑作。マジック愛好家たちの集まり、人形を使った予告殺人といった、これだけでわくわくしてくるような道具立てはもちろんのこと、名探偵が登場しても安心できない不気味な雰囲気、犯人が立てた計画の巧緻さ、謎を解き明かす名推理と、ひとつの物語の中ですべてがハイレベルで融合しています。何をかいてもネタばらしになってしまいそうなので、あまり詳しくかけないのがもどかしい……。謎解きが好きな人にはもちろん、旧きよき昭和の妖しい空気が好きな人にはぜひ読まれてもらいたいと想います。

2012/02/06

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