愛さないの、愛せないの (ハルキ文庫 て 1-1)
愛さないの、愛せないの (ハルキ文庫 て 1-1) / 感想・レビュー
Natsuki
甘いのから塩辛いのまで、(百味ビーンズのように?)さまざまな味わいがめいいっぱい詰まった詩集♪「ことば使いという不思議な術師=詩人」と著者本人が語るように、言葉を巧みに操り紡ぎ出される詩の数々。お気に入りは「引き算」「サ行二段活用恋愛形」「汽車」「ダイヤモンド」「真珠(2)」「あなたに」タイトルの「愛さないの、愛せないの」は道ならぬ恋をうたった詩の一節でしたか(*´ー`*)
2015/09/14
YM
ひまなときはいつでもながめていたい。ここにあることばはぼくをかならずうっとりとさせてくれるから。このうっすらとあふれてくるなみだはなんだろう。せんちめんたるがつまっているんだろう。
2014/11/22
ももみず
『寺山修司少女詩集』と同じく、「フォアレディース」シリーズから編み込まれた、叙情的すぎる詩の数々が収録された一冊。収録作も『少女詩集』との重複が多い。個人的には、「いちばん短い叙情詩」からはじまる『少女詩集』の構成のほうが好みだけれど、こちらにしか載っていない詩も多くて、まったく厄介だ。新書館が、はやく「フォアレディース」の「寺山修司抒情シリーズ」を全巻復刻すれば、すべては丸く収まるのだけど、さすがに無理かしら。1,000部くらいは売れると思うんだけどなあ。なんなら僕は、プレゼント用も含めて3部は買うよ。
2015/05/01
彩美心
寺山修司は天才だ。一編の詩にちらばる宝石のような言葉の数々。琴線に触れる詩ばかりであった。感動した。
2014/01/09
風眠
ずーっと欲しくて、古本屋をのぞくたびに探していた詩集。やっと見つけて今、わたしの手元にある。そろそろとページをひらく、古いインクの匂い、ざらっとした紙の手触り、ちょっと昔っぽい字体、そしてさまざまな愛の形。甘いの、切ないの、苦いの、熱いの、苦しいの、いろいろな愛が、いろいろな形で歌われている。ロマンチックでちょっと感傷的で、何度でも読み返したくなる名著。私の宝物。
2013/01/10
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