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天使猫のいる部屋 (ハルキ文庫 う 4-2)

天使猫のいる部屋 (ハルキ文庫 う 4-2)

天使猫のいる部屋 (ハルキ文庫 う 4-2)

作家
薄井ゆうじ
出版社
角川春樹事務所
発売日
2000-06-01
ISBN
9784894567030
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天使猫のいる部屋 (ハルキ文庫 う 4-2) / 感想・レビュー

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miroku

生と死。現実とバーチャル。記憶の中では限りなく曖昧な境界。人と言う記録装置は、容易くその境界を踏み越える。人とは危うい生き物である。印象深い作品だ。

2015/03/02

Mark.jr

"天使猫"とは"電子猫"のこと。つまり、デスクトップ上に限りなく本物に近い猫を創ろうとする話なわけです。正直はこれはスレたSF読者が色々予想する展開からさほどハズレない、斬新とは言えない作品ではあります。だからといって、読む価値がないかというと、そういうわけではありません。SFは家電みたいな最新テクノロジーではなく(勿論それも大事ですけども)、その科学に見いだすワンダーやロマン、詩情が要だというのが、よく分かる作品だと言うと褒め過ぎかもしれませんが...、

2023/11/22

シュエパイ

心をこそ、人の証というのなら。私の心はいったいどこにあるのか?死んだ彼の心は、どこに漂っているのか?私の、魂は、どこにどんな形で存在していますか?・・・電脳空間上に生まれ、愛され、やがて死を迎える定めを負った電脳ペット「天使猫」たち。その開発者が死後に残した、電脳世界の中の「自分」に、徐々にとらわれていく人々。あぁ……これも一つのありかた、なのかな。たまごっちの開発者と、ニンテンドッグスの開発者、双方を交えて、お話してみたいような物語。

2011/08/01

かっぱ

これは、一種のサイバーパンクかもしれない、というのが最初の印象。後半を読んでいくと、これはむしろ、意識とか認識とかそっちのほうかな、という気がしてきた。うまくいえないけど、魅力的なお話。 この本を読んでいるあいだ、「パイレーツによろしく」と似ているいう感覚がとてもした。でも、ストーリーは全然似ていない。単に自分の記憶のあるガジェットがトリガーになって、引き寄せているだけかもしれないのであまり気にしないように。 調べてみたらパイレーツが84年。この本は91年。 ちなみに、たまごっちは、94年とのこと。

2013/10/24

ひので

読み進めるにつれて、イライラしてくる作品でした。なんだか登場人物全員、デリカシーがない。 タイトルもあらすじも、あたかも「電子猫」が主軸のお話のように書いてあるけれども「サムの死をきっかけに、死と生を考える」物語だった。

2021/10/17

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