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亜空間要塞の逆襲 (ハルキ文庫 は 1-17)

亜空間要塞の逆襲 (ハルキ文庫 は 1-17)

亜空間要塞の逆襲 (ハルキ文庫 は 1-17)

作家
半村良
出版社
角川春樹事務所
発売日
2000-11-01
ISBN
9784894567924
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亜空間要塞の逆襲 (ハルキ文庫 は 1-17) / 感想・レビュー

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けいちゃっぷ

再読。前作が作者のSFやヒロイックファンタジー体験を基にした大活劇なら、今回は作者自身の内面の旅でしょうか。前作でのバローズ、ハワード、メリットなどは読んでないこともあり(雑誌で短編の1作くらいは読んだかもしれないが)ピンと来ませんでしたが、今回のヴォネガット、J・G、N・Wにはピンときましたよ。もっとも、若い読者だと、ヴォネガットは知ってても、バラードやN・W(ニュー・ウェーブ)は知らないかも。この『逆襲』は半村良なりのN・W小説であり、N・Wに対する自分の立ち位置や思いを示したものかな。311ページ

2010/09/05

松田望

前作からさらにメタ度が増して今作の主人公は半村良氏自身。前作の登場人物に誘われ異次元を旅し、SFのNW運動の中心人物(現実世界の知り合い)と邂逅。リアルタイムで読んでいない僕からすると(ある程度当時の状況を知識で知ってはいても)、この作品を書いた半村氏の真意はもはやわからない。円熟期に至る前、自分の枝を広げようとして書いたものかと想像してみる。

2013/06/04

タタリ

「亜空間要塞」の逆襲というより続編。ここから更に過激なSFに発展しても面白そう。

2012/12/19

左義長

前編にあたる亜空間要塞の作品世界に、解説にある言葉を使うならば、現実と隣り合っている作者の内面世界をひっかぶせて、(現実)∋(内面)∋(前編の世界)と三重構造に組み上げてある。前編とはテーマを大きく異にしていながら、前編が非常によく活きてると感じた。その点が、シリーズ物ながらテーマを大きく変えた、ということで思い出した筒井康隆の『エディプスの恋人』で感じた違和に対する最適解を導き出してくれたのでは無いかと思う。

2012/10/13

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