青の時間 (ハルキ文庫 う 4-3)
青の時間 (ハルキ文庫 う 4-3) / 感想・レビュー
入江
細かな文章の使い方が見事で惚れ惚れします。「『~あなたと結ばれる運命にあったとか、最初に会ったときにそう思ったなんていうけど、ひとは常に誰に対してもそう思いつづけていて、結果が出てから、やっぱり、と確認しているだけなんじゃないかな。生きるというのは、確認する作業なのかもしれないね』」自分の人格に対しても言及しており、ひとは複数の人格から一つを選び取っているという。皮膚の内側の小宇宙に無数の人格を持っている、と。選ぶ方法は時間や状況次第で変化する、とても脆いものだ。
2018/01/16
めーこ
表紙につられて購入してから幾年月。10年後にようやく読了。青い世界。戻らない時間。優しい思い出。
2014/12/06
ギマ
作為、が立ちはだかる。誰も彼もが与えられた役割を果たすためにのみ動く。血を通わせるのではなく歯車を噛み合わせるために会話する。【青】というイメージを表現するために。楽しむ類の小説ではない。青春でもない。
2015/01/20
mks
⑥B10
2019/04/28
みしぇる
薄井さんから頂いて読んだ本。 前半は謎めいていて推理小説っぽいんだけど、なんか後味が悪かった。
感想・レビューをもっと見る