エリ・エリ
エリ・エリ / 感想・レビュー
袖崎いたる
「神は~である」の総体という肯定神学、「神は~ではない」の総体という否定神学。以上が語られたのは神が絶対的に存在するということを前提にしているからこそ可能であった。しかし科学の進歩により、教義に反して回っていなかった天へと飛翔することが可能になった人類は、神が現れ続けないことに信仰を疑うようになった。神は生や死に価値を幻想するための装置であろうか。そうした相対主義に支配された時代に、時の教皇は、神の実在を問うことを本懐とする探査神学を掲げる。果たして神は何処におわすのか。本書は神学への入門にもなるだろう。
2015/07/17
じゅん・・・
うーん、どうなんでしょうこれは。表紙と表題から、もっとキリスト教的な話かと思ったら信者が読んだら怒りそうな話だし、テーマも主人公もわかりづらい。ただ作り込んだ世界観頑張った感じで何の感動も気持ちの高まりもなかった。ちょっと残念。
2013/07/30
kan
平谷さんデビュー作?ディテールはよく書いているがテーマは突っ込み切れないまま時間経過のままに?
2015/08/28
リードシクティス
壮大な歴史ミステリを期待したのだけど肩透かしを食らった感じ。「神はいるのか」という命題や、宇宙人とのファースト・コンタクト、キリストの残したこの日記の冒頭に書いた言葉の真意など、わくわくする題材が盛りだくさんの割には全てが中途半端に終わってしまったような。宇宙人によって体内にチップを埋め込まれたという妄想に取り付かれた精神科医の宇宙船ハイジャックという、どうでもいいエピソードが物語のクライマックスじゃ締まらないでしょ。
2005/03/26
ニャンざぶ
発想は面白いけど、文章が硬い気がする
2006/02/12
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