三国志〈7の巻〉諸王の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)
三国志〈7の巻〉諸王の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫) / 感想・レビュー
W-G
ついに赤壁。周瑜に孔明、何気ない会話一つとっても、才気走ってとても格好良い。さすがに見所が多く、戦闘中の展開も早い。いまいち曹操に切れが感じられない点に、不満を抱きなから読み進めると、許褚との温かい絆に胸を掴まれる名場面が待っていたりする。そして、ここを折り返しとして、陸遜や司馬懿といった、後半の重要人物も台頭。どれくらい出番があるかはわからないが、黄忠もいい感じで登場。待望の関羽と赤兎二世の出会いもある。しかし、もう次巻あたりで周瑜は退場しそうだし、残り巻数から考えて、劉備の絶頂期も短そう。展開早いな。
2018/12/16
はっせー
三国志の見所の1つである赤壁の戦い。とても熱くなるものがあって良かった!今回の7巻のメインはやはり赤壁の戦い。三国志を知らない人も一度は聞いたことのある有名な戦い。今回の主役は周瑜である。若き孫権を支え水軍を育てた。その水軍の真価を見せた戦いが赤壁の戦いであった。何倍もの兵力が相手にいるにも関わらず1つの可能性のためにすべての準備をしていたところに脱帽した。そしてこの本の終盤に諸葛亮と話した所は辛い場面であった。自分の死期が迫りながらも一人の人間として諸葛亮と話していたところはまさに英雄そのものであった!
2020/08/07
ehirano1
前半戦の山場である赤壁も終わり、英傑豪傑達の運命が良くも悪くも変わり始めます(初期の登場人物もだいぶ退場しました)。しかし、各々の英傑豪傑は悲嘆に屈せず、それらを受け入れ順応し始める姿がカッコ良くてたまりません(特に曹操)。おそらく、彼らの周りに優秀な人材が居て且つ彼らは彼らの話を能く聞き能く考えた、というのが要因の一つではないかと思いました。
2017/06/11
mayu
この巻のメインは赤壁の戦い。最初は戦いの前というだけで緊張していた周瑜だったが、曹操の大軍を前に怖気付くことなく、目の前の戦いだけじゃなく、その先まで見据える様が立派だった。無理そうでも、一瞬の勝機を狙って逃さない。諦めないってきっとこういうこと。そんな周瑜が病に侵されているなんて、もうすぐ退場かと思うと悲しい。最期を悟りながら、いずれ敵になると思いながら、諸葛亮とお互いに認め合って言葉を交わす場面が印象に残った。
2021/04/09
優希
遂に赤壁です。クライマックスと言ってもいいかもしれません。周瑜や孔明の行動ひとつとっても見所と言え、無駄な闘いは全くありません。ここで前半一区切りなのでしょうか。
2019/04/03
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