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宗教学者の父が娘に語る宗教のはなし

宗教学者の父が娘に語る宗教のはなし

宗教学者の父が娘に語る宗教のはなし

作家
島田裕巳
出版社
牧野出版
発売日
2016-03-11
ISBN
9784895002042
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宗教学者の父が娘に語る宗教のはなし / 感想・レビュー

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ベランダ

□宗教の定義は、あり得ないものが出現する宗教体験(エピファニー)が存在する信仰であること。□釈迦のエピファニーは究極の真理に達した体験。悟りで輪廻から脱することができた。□病気を治すことが難しかった頃は宗教にすがる必要があった。医療の発達により、病気に宗教は不要になると思われたが、それでも必要とされているのは、病気の向こう側の死の存在によるのだろう。□「死んだら無」と考えるより、死後の世界があると考える方が心が落ち着くのである。□同様にトラブル遭遇の際に通過儀礼と宗教的に考える方が心に優しいからでもある。

2021/10/06

nizimasu

最近の島田先生はイスラム学者の中田考さんとの交流もあったりしてこれまであまり触れてこなかったイスラムについても積極的に解説している。その教えもさることながら信仰についてや自己規律に任せた部分で非常に緩く捉えていてこれは宗教なのかとまで問う。意外だったがこの倫理、道徳と宗教の違いは何かということに行き着く。そこでこの本ではエピファニーという通過儀礼とやある種の超越体験との関連性の中で大きく説明している。このエピファニーをいかに自己の中に取り込んでいくのか、そして成長するのかという部分は神話論にもつながるなあ

2016/05/20

もちもち

とても読みやすく面白かった。原罪に関する説明だけ「あれ??」と思ったけれど…他の点について、知らないこと・当たり前なのに知らなかったことがたくさんあった。あくまで「入門の前段階」という程度の触れられ方だけれど、おかげで頭で理解しやすく、今後の多くの読書の足掛かりになる素晴らしい本でした。

2017/09/28

Ladybag(ばぐ)

父が娘に語るという体だったので、父がいる娘としてはとても読みやすかった。でも、もう少し体系的にそれぞれ扱った内容をまとめて欲しかったというのも事実。文章が上手な方なので、体系的にまとめても読みやすいものになったと思う。私は個人的な事情でそもそも宗教とは?という目的を持って読んでみたので、もう少し詳しく知りたかった。.....いや、もしかしたら自分が求めている答えは本を読んだり色々しても出るものではないのかもしれない..... とても個人的な気持ちですね…すみません

2017/09/22

まちこ

 エピファニー。その言葉が知りたかった。  神聖なもの、聖なるものが出現すること、宗教体験。それを指してエリアーデはエピファニーと呼んだ。それこそが宗教の根本にあるもので、他でできない、生涯に一度になるかもしれない経験のこと。現代日本で自覚を持って特定の宗教に入信している人は、一世であった場合はこれを経験している人が多いだろう。  ではそれ以外のいわゆるふつうの日本人はエピファニーを経験しない無神論者なのか、というと違う。まず日本で言う無神論者は、欧米のようなまったくの「無神論」者ではない。初詣、お盆なん

2017/03/04

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