小林健二の将棋鍛練千日・勝負一瞬
小林健二の将棋鍛練千日・勝負一瞬 / 感想・レビュー
ヒダン
藤井猛九段の一世代前に振り飛車党として活躍した小林健二九段のほぼ勝局集。はじめは居飛車党だった著者が四間飛車党に転向したのは居飛車穴熊を潰そうと決心したのがきっかけ。著者は居飛車穴熊が繁栄すると将棋が面白くなくなると思っている。この意見は極論だが、著者の意気込みには共感するところがある。棋譜の内容は1992年までのものなので、小林九段の工夫が随所に見られるものの、序盤は現代の感覚からするとややダサい。しかし終盤の手厚く勝ちきる指し手は勉強になった。タイトルは池田高校監督蔦文也さんの言葉より拝借したもの。
2014/10/10
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