びんから だしてごらん
びんから だしてごらん / 感想・レビュー
☆よいこ
絵本。ルウェリンは怖い本や怖い冗談や怖い映画が大好きだけど、本当に怖いと感じるのは嫌だった。怖い気持ちをビンに押し込んで地下室に閉じ込めて一安心。嫌な気持ちを閉じ込めるのはとてもいいアイディアだと思ったルウェリンは、次々と気持ちを閉じ込めた。悲しい、くやしい、さびしい気持ちだけでなく、からかわれたうきうきした気持ちやがっかりの前の嬉しいの気持ちも閉じ込めた。でも地下室はいっぱいになり、とうとうビンは割れ中身が飛び出してしまった▽結果ハピエン。ああ、よかった!▽2022年刊
2023/02/14
がらくたどん
『びんにいれてごらん』の姉妹作で、主人公もルウェリンだし、前作の最後で新しく友達になったマックスも出てくるのだが、素敵な思い出を瓶に詰めて後から覗いて楽しむ遊びはどうしちゃったの?となりそうなので、小さい子にはあまり「続き」を強調しない方が理解しやすいかも。本作でルウェリンが瓶に入れるのは恥ずかしかったり悲しかったりの抱えていたくない気持ち。どんどん瓶に詰めて地下室へしまい込む。そのうち嬉しさや楽しさまで詰め込んで地下室は満杯。「気持ち」って確かに厄介だけど大丈夫?メッセージの伝え方は少々急ぎ足なのが残念
2023/02/05
ヒラP@ehon.gohon
「怖い気持ち」、「悲しい気持ち」と、自分の感情を次々に瓶詰めしてしまい込んだルウェリンです。 何ごとにつけても無感動になっていくルウェリンに疑問を持ちました。 ひょっとしたら「楽しい気持ち」や「感動の気持ち」などもどこかに行ってしまったのでしょうか。 どんな感情も大切だと語る絵本です。 ちょっと抽象的ですが、瓶詰めしてしまった感情を取り戻したルウェリンの方がいきいきしていることに間違いありません。
2024/03/10
ケ・セラ・セラ
前作では嬉しいこと楽しいことをびんに入れていたけれど、今回は怖いことや悲しいことなど気持ちをびんの中へ。そうして閉じ込めてやり過ごすことはできるかもしれませんが、心の中がいっぱいになって破裂してしまうかもしれません。溢れ出す自分の気持ちとどう向き合うか。前作より考えさせる内容で趣きが変わった印象。
2023/10/14
anne@灯れ松明の火
「びんにいれてごらん」の袖に、こちらが9月刊行予定とあり、隣市予約♪ ほんわかした前作のイメージで読み始めたら、随分違って戸惑った。ルウェリンは、気持ちをびんに入れて、地下室にしまっている。そうすることで、しんどい気持ちを忘れられるから。でも、とうとう……! 自分でもコントロールしきれない自分の気持ち。どう向き合えばいいかを教えてくれる。俯いていたルウェリンが、最後には友達と幸せそうで、ホッとする。個性的、色鮮やかな絵が素敵。訳は なかがわちひろさん。
2022/11/18
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