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おきなぐさ (宮沢賢治の絵本シリーズ)

おきなぐさ (宮沢賢治の絵本シリーズ)

おきなぐさ (宮沢賢治の絵本シリーズ)

作家
宮沢賢治
陣崎草子
出版社
三起商行株式会社
発売日
2019-10-25
ISBN
9784895881432
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おきなぐさ (宮沢賢治の絵本シリーズ) / 感想・レビュー

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はる

宮沢賢治という人は、暮らしの中の小さな自然から大きな宇宙を感じとっていたんだなあ。小さな生き物たちへの優しい眼差しと、古くから伝わる言葉へのこだわりも。生き物への賛歌、自然に対する敬意。北国の優しい自然の中で、ひとり佇む宮沢賢治の姿が目に浮かぶよう。陣崎草子さんの丁寧に描かれた絵も美しい。

2020/08/26

モリー

読み友さん達の素敵なレヴューに惹かれて読みました。なので拙い感想を書くのは気が引けます。私がこの絵本から感じたことは、宮澤賢治さんが自然(いのち)を見るときの視界の広さです。おきなぐさを中心におきながら、その視界は宇宙にまで及びます。また、この絵本は、淡い色の重なり合う素敵な絵が文章の魅力を増幅しています。文章の展開にそってイメージされた絵は、どの頁も魅力的でした。何頁目か忘れましたが、中盤、次の頁をめくると世界が一変する場面があります。レモンイエローのページです。私の一番すきな頁です。

2020/02/23

♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤

先日宮沢賢治関連の作品を読んだので、しまっていた絵本をとりだしてよんでみた。本書は、おきなぐさの種子が天に昇って星になるというファンタジックなお話。「変幻の光の奇術」という空の光と雲と小岩井農場の西の果ての風景がまるで虹のような美しい色合いによって描かれている賢治の独特の世界に魅了された。賢治の自然を愛する気持ちと旅立ちの決意が伝わってくる1冊。

2022/07/23

びわこっこ

岩手県の雫石から小岩井農場へ向かう途中に「七ツ森」という、山野草の宝庫である七つの森がある。生森(おおもり)・石倉森・鉢森・稗糠森・勘十郎森・見立森・三角森から成り立つ山の総称だ。七ツ森を舞台に、宮沢賢治が「おきなぐさ」の岩手地方の呼び名「うずのしゅげ」を童話にした。早春に咲く、うずのしゅげは、花の内側が葡萄酒のように暗赤色に見えるが、お陽さまの光を浴びて、蟻さんからは、真っ赤に見える。早春から初夏にかけての森の様子、山野草とヒバリの姿、回り灯籠のように変化する雲と風の空の様子。一足先に春がきたようだ。

2023/02/11

Smileえっちゃん

表紙の優しい絵に誘われ借りた図書館本。岩手の言葉で「うずのしゅげ」うずはおじいさん、しゅげはひげの事。素敵な名前のおきなぐさ。賢治がこよなく愛したお花。黒紫でうつむくようにひっそりと咲く可憐なお花。賢治の自然の中で、小さなお花や生き物たちに向ける眼ざしが優しいですね。おきなぐさの細かい産毛の一本一本も丁寧に書かれています。最後の星空も素敵で、陣崎草子さんの絵で、広がりを感じました。生きとし生きるものに始まりがあり、終わりがあるのですね。 

2023/02/10

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