オツベルと象,虔十公園林 (宮沢賢治童話集 ますむらひろし版)
オツベルと象,虔十公園林 (宮沢賢治童話集 ますむらひろし版) / 感想・レビュー
KAZOO
ますむらさんの絵はいつもほんわかしていて話の内容の割には、印象的にはいいものがあります。アタゴオルシリーズもそうですが、い宮沢賢治のものも猫が主人公になっていますね。それがいいのでしょう。二つの話とも原作で読んだと思うのですが忘れてしまっていて、この本でかなり印象にはのこりました。虔十公園林というのはいいですね。
2015/12/08
ochatomo
ミキハウスの賢治シリーズとの銘打たれたハードカバー大判コミック 今回はカラーページ無し あとがきで「虔十公園林」の理解が深められてよかった 初出しんぶん赤旗日曜版2014年 2015刊
2021/02/15
まえじぃ
市の文学館で行われていた宮沢賢治展の物販にて購入。『オツベルと象』は原作は実は読んだことがないのですが、ザバダックの吉良さんの『賢治の幻燈』の中でまるまる語り話として入っていたので、何度も繰り返し聞いていました。どこか憎めないオツベル、でもじわじわと象を弱らせ、抵抗できないようにがんじがらめにして囲い込んで行く様は、語り口が軽妙で誤魔化されそうになるけど、実際はとんでもなく怖いことですよね…
2015/09/13
Eiko
何度読んでも泣きたくなってしまうのが「虔十公園林」。先日、三島で見てきた「ますむらひろしの宮沢賢治」展(だったかしら)で購入。マンガなので全集で読んだときや絵本で読んだときとは印象が全く違うが、やっぱり心の奥のほうで何かがざわめく。ヒトは信じられるのだと。
2015/08/03
mugi
「虔十公園林」は初めて読んだけれど不思議な読後感。杉を植える話。なぜ「杉を七百本」か?その答えになる光景はなんとも心が安らぐ。この空間の愛おしさに共鳴するためにも、こんな風に画で見られるのは良かった。「全く全くこの公園林の杉の黒い立派な緑、さわやかな匂、夏のすずしい陰、月光色の芝生がこれから何千人の人たちに本当のさいわいが何だかを教えるか数えられませんでした。」なんて主観的な、祈りのような語りが最後にぽーんと入ってたり、どきっとしてしまう。みんなのほんとうのさいわいを背負っていくジョバンニや虔十や、賢治。
2016/01/16
感想・レビューをもっと見る