生老病死―埴谷雄高樋口覚 対談
生老病死―埴谷雄高樋口覚 対談 / 感想・レビュー
アレカヤシ
埴谷さんは少年時代に台湾で、日本人の台湾人に対する横暴を見、そんな日本人を嫌い、そんな日本人の一人である自分を否定したくなる。そして人間は、自分のまわりのあらゆる生物、無生物を殺し、自分の為に利用する。そんな人間であることをやめたいと思っている。のちのアナーキズムや、「自同律の不快」や「存在の革命」につながってる。埴谷さんの全存在にむける博愛は、少年の頃から一貫しているみたい。「無限変容の夢と文学」という章が非常におもしろく、特に(存在の気配)というところは感動した。
2018/04/17
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