ビリッヒ博士の最期
ビリッヒ博士の最期 / 感想・レビュー
きゅー
ハインリヒ・マンの傑作『ウンラート教授』(宣伝タイム)に似ているのかなと思って読み始めたけど、そんなこともなかった。この小説の主人公、ビリッヒ博士(billig=安っぽい)は、淡々と人生を転落していく。おそらく読む人みな「この女に利用されてるだけだって!」とツッコミを入れたくなる仕様。でもビリッヒ博士が清純無垢な人間ではないので、特に同情は感じず、ただ主人公の愚かさに苦笑する物語。
2011/10/26
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