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ロブスター岩礁の燈台

ロブスター岩礁の燈台

ロブスター岩礁の燈台

作家
ジェイムス クリュス
James Kr¨uss
森川弘子
出版社
未知谷
発売日
2004-07-01
ISBN
9784896421095
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ロブスター岩礁の燈台 / 感想・レビュー

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seacalf

ドイツの3大児童文学作家クリュスのデビュー作。伝説の「風のうしろの幸せの島」を探している作家が、帆布工房の親方からお兄さんの燈台守に関わる物語を聞かせて貰うのだが、その話に登場する人物や動物達がまた次々とお話を繰り広げていくといった枠物語の構造。これがテンポ良くて楽しい。『人形のアグラヤの不思議な物語』『カーリーネとマルチパンの少年』『パッパマッナカスカ島の戦争』なんかが特に好き。紡がれる数々のおとぎ話が、新しい配属先での慣れない毎日で擦りきれた心を修復し癒してくれる。幸福感に包まれる物語の力をご覧あれ。

2018/10/18

knoriko

これは良いよ!伝説の島を探す若い作家は、帆布工房の親方から灯台守のヨハンの話を聴く。親方の話の中にヨハンの話、ヨハンの話の中にまた別の話と、入れ子式(枠物語というらしい)。特に気に入ったのは100歳の誕生日を迎えたメリーゴーランドの話。素敵過ぎる。作中、何度も繰り返されるセリフ「(物語が)本当にあったかどうかなんて関係ない、重要なのはうつくしいこと!」がくせになる。短編としても一つの長編としても、手元に置きたい一冊。

2010/12/24

あられ

図書館で借りられる5冊の最後 これがクリュスのデビュー作 これを読んでクリュスのほかの物語がすとんと腹に落ちた ここに世界平和を願ったクリュスのすべてがあるように思った そして“口伝”というものの力を感じた 日本昔話も囲炉裏端で“口伝”で伝わったもの クリュスの物語には“口伝”で伝わっている物語を“本”にする存在がある いつの時代にもどんな伝え方でも残すということを感じた 長い道のりの旅 幸せの日に生まれた人と出会い風のうしろの幸せの島に行ってみたい

2024/11/13

obst

 この本と、『笑いを売った少年』を読んで思いました。  わたしは、ジェイムス・クリュスの研究者になりたいです!

2010/11/11

ヒラタ

毎日一話、お話をきいて行く、その話は「本当の話かどうかはどうでもよいこと」と物語の中で何度もいわれてるように、良い話は本当か本当でないかでは、はかれない。読んで良かった本です。

2019/10/29

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