激流: 渋沢栄一の若き日 (大佛次郎セレクション)
激流: 渋沢栄一の若き日 (大佛次郎セレクション) / 感想・レビュー
森田裕之
『鞍馬天狗』で有名な作家・大佛次郎が渋沢栄一の若き日を描いた小説。渋沢栄一の生い立ちから徳川昭武のフランス随行からの帰国までがみずみずしい筆致で描かれている。幕末という正に「激流」の時代にありながら、その才覚と柔軟な思考、そして多くの優れた人々との出会いを通じて自らの運命を切り拓いていく様が力強く、清々しかった。「仕事に自らの意欲を持つこと。そこから、いのちが輝き出るのだ。おのれの仕事に情愛を注ぎ入れて初めて、仕事だし事業なのである。心に至誠のある者だけが、その門に入って、独立自由の人となるのだ」御意!
2015/05/24
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