大情況論: 世界はどこへいくのか
大情況論: 世界はどこへいくのか / 感想・レビュー
y_u
92年の著作。まさにソ連の社会主義がその使命を終え、日本はバブル経済が崩壊し、日米構造会議と中東問題で米国に頭脳と外交で完膚なきまでに敗戦する歴史的転換点を吉本先生なり分析。自身が敗戦の経験者であることから、国家への不信感があり、一般大衆の力をどう社会制度にインプットするのか、それと相反するように、米国の社会構造を読み解き、制度改革を断行する力を日本にどう養うべきかを問う。消費社会の分析も面白い。男性より消費にコミットする女性の台頭を予言。現在ならタブー視されている天皇制にも切り込み、色褪せない一冊。
2021/09/04
numainu
評価E
2003/03/14
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