かくも罪深きオペラ
かくも罪深きオペラ / 感想・レビュー
キムチ
刊行年を見たら、何と筆者 院修了年。オペラと文学の講座を担当していたとあるから いわばカジュアルな学業成果論文?とはいえ語り口は大昔読んでいた少女雑誌的。十代向けっぽい。俎上に上がるのは超有名な大物8人〜歌劇そこのけ 過激な情趣みちみちの人生、うねるような男女関係の迸り…ベッリーニ、プッチーニが男前なのは!作品内容は幾らか既知だったけど音楽家としての光と影、虚実は知らなかった。ロッシーニの在りようがちょいと意表を突かれた感だった。
2023/12/08
viola
主にオペラの作曲家たちの人生を覗き見できる、面白いヨミモノって感じです。・・・こんなオペラ作っているのに、こんな人生歩んじゃったんだ・・・とか、思わず首をひねりたくなる箇所も。文学とオペラって、本当に共通点が多いですね。
2010/03/26
ゆずこまめ
すべてが過剰な芸術、オペラ。作曲家たちも作品にふさわしく?過剰な人生を送っていたみたいです。オペラに興味がなくても楽しめる、読んだ後は人間が好きになっている本。
2012/06/16
夜の女王
☆☆☆ オペラってまじめに全編通して聴いたことも見たことも無いんですが、オペラと作曲家の深~い関係とその時代背景がとてもよくわかりました。ことにカルメン誕生の背景とか興味深かったです
2012/09/16
NyanNyanShinji
『怖い絵』シリーズの著者によるオペラ本。一人の作曲家に一作のオペラを紹介しているが作品そのものの解説というよりは、当時の出来事を描きつつ作曲家の内面に抉り込んだ、『怖い絵』と同様に作者人物そのものを描く手法を取っている。そこにはベッリーニのドニゼッティへの嫉妬や焦り、ヴァーグナーの一人目の妻ミンナへの愛など本書ならではの視点が面白かった。ただモーツァルトについては、最近の岡田氏や永竹氏のモーツァルト像に比べて少々歪な描かれ方をしていたり、ヨーゼフ2世の目が節穴だったように描かれていてちょっと抵抗があった。
2023/05/01
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