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なぜ人を殺してはいけないのか: 新しい倫理学のために (新書y 10)

なぜ人を殺してはいけないのか: 新しい倫理学のために (新書y 10)

なぜ人を殺してはいけないのか: 新しい倫理学のために (新書y 10)

作家
小浜逸郎
出版社
洋泉社
発売日
2000-07-01
ISBN
9784896914740
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なぜ人を殺してはいけないのか: 新しい倫理学のために (新書y 10) / 感想・レビュー

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タイトルの問いも含め10の疑問もあり。人は何のために生きるのか、自殺は許されない行為か、「私」とは何か、「自分」とは何か、人を愛するとはどういうことか、不倫は許されない行為か、売春(買春)は悪か、他人に迷惑をかけなければ何をやってもよいのか、なぜ人を殺してはいけないのか、死刑は廃止すべきか、戦争責任をどう負うべきか、どれも答えに窮してしまうような問いばかりで明確な回答が書かれているわけではなかったが、その問い自体を解答を出すための適切な形に「問い直す」ことが書かれていた。明確な回答を求めたい方には不向き。

2022/02/17

ちさと

「退屈と空虚と焦燥の時代」だからこそ湧き上がってくる哲学的問題。「私とは何か」なんて忙しい時考えてられないですもんね。10個の倫理学的な主題ついて、なぜ答えが出ないのか、どういう動機からその問い出てくるのか、別の言い方をすればどういう問いなのか、という風に順を追って考えていきます。ワークブック風味。10個もあるので個々の問いについて考察自体の物足りなさは感じるものの、著者の思う一定の結論のような物がぼんやりと提示されている。

2023/01/31

ふみあき

約20年前の著書(ただし7年くらい前に増補版がPHP文庫から出ている)。最近、萱野稔人が『死刑 その哲学的考察』のなかで、本書の第9章「死刑は廃止すべきか」で展開される死刑存置論を批判していた(萱野は死刑廃止論者)。死刑は構造的に冤罪の可能性を含んでいるからダメ、というのが萱野の論旨だったと思う。それ自体は傾聴すべき意見だが、それ以外の点では、私は小浜の主張の方に説得力を感じる。

2021/09/16

Riopapa

難しい問題ばかり。思考訓練としてはいいと思う。とにかく考えることが大事。

2019/03/20

やま

結局、わかりにくい文を読まされた挙句、これが結論?と言うものだった。2000年に出版されているが、感覚が古い。でももっと問題は、結局視点が男ということ。同じ話を瀬戸内寂聴さんに聞いてみたい。より深い話になる気がする。おすすめしない本。

2021/04/02

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