人権を疑え (新書y 16)
人権を疑え (新書y 16) / 感想・レビュー
Z
タイトル通り。人権はあくまで国家からの自由を保証するもの、かつそのために国家を縛るもの。基本的人権なり自然権など保証する審級がないと、権利意識の肥大化に警鐘をならす本。といっても話題は刑法が中心。上の指摘は歴史的に正しいと思うが、現代生活おくるうえで、ある程度社会権も保証される必要もあり(それの拡充が必要かは意見が分かれるとはいえ)、後から拡張された人権=社会権等が人権でないとは思わないし、必要ないものとも思わない。正直単眼的な思考のみ目についた。
2019/07/30
リョウ
編者である宮崎哲弥の論考は素晴らしかった。問題点をきれいに指摘しているし、論理も冷静で分かりやすく、かなりの部分で同意できた。だだ、他の論者のものは、感情が先に出てしまったり、論理の飛躍があったり、雑多なことを挙げすぎて理解できなかったりするものばかりで、本全体としてはあまりお勧めできるものではないと思う。
2010/09/06
in medio tutissimus ibis.
ヒトには固いものを握ったとき、それを隣のヒトに振り下ろす習性がある。親兄弟でも容赦はないし、固く凝ってさえいれば、石も、制度も、権利も、他のヒトの頭を叩き割る用に耐えればそれでいい様である。人間はヒトとして生まれるが、固いものをつかむのを忌避するようになったとき人間になる。どうしてもつかまなければならないときには、それをまずヒトの頭以外の固いものに振り下ろして小さく割るか、少し弄んで汗や唾液を含ませて或いは噛んで柔らかくするのである。ヒトは猿の一種なのでこの様な人間を見ると真似をする。こうして人間は増えた
さるぼぼキング
人権を掲げて叫ぶ人達を胡散臭く感じる理由が分かる。 絶対的な価値観として人権を持ち出すことの浅はかさがしれる。
2014/08/21
夏野菜
再読。人権は普遍的事実ではなく、あくまでイデオロギーである。なぜなら人権の正当性は論理的に証明できないからである。当たり前と言えば当たり前だけど誰も教えてくれない事実が含まれている。
2012/12/31
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