女ひとり寿司
女ひとり寿司 / 感想・レビュー
ただぞぅ
名だたる名店を一人で訪れ、店内の様子や寿司のネタのみならず客層についても鋭い洞察力に多少皮肉っぽさを交えたオーバラップ気味の想像的表現に思わず笑みが漏れる。「女が握る寿司」に今も残る違和感は、かつて男社会で接待で使われていたことや非日常的で都会的な空間に女性が握るとどこか母親の握り飯と重なり家庭と対極的な位置付けとして捉える男性にとって侵しがたい心情かもしれない。久兵衛や二葉鮨のような伝統性を重視するお店とノブ東京にような現代的なお店の紹介があり偏重を感じない。すきやばし次郎HPの「お品書き5万~」は驚笑
2022/03/17
patapon
寿司よりも寿司屋という場の特殊な雰囲気を題材としたエッセイ。高級なお寿司屋さんは気後れして読んでも行ってみたいなあと思えなかったのですが、寿司猫チイちゃんが走り回る商店街の寿司屋さんなら是非行ってみたい、と思う。
2017/02/01
shizuka
まず冷酒、敷居の高い高級寿司屋のカウンターで、女ひとり、寿司を食う。食レポも見事。有名作曲家を父に持ち、幼い頃からこういうものに触れてきたことが伺われる。作者曰く、女ひとり寿司はまさに冒険。遠くに旅に出なくとも、少し移動するだけで体験できる非日常、というのに共感。にしても、1食2・3万円ってのは手が出ないけどね。
2016/12/09
ぼにい
女ひとりで高級寿司店にいってなにがわるい、ってんで昭和軽薄体(<古い!)を彷彿とさせるコトバのドライブ感と比喩でゴリゴリ押してくるレポート風エッセイ。21世紀になりたての当時を知る人には懐かしい時代感。最初は男社会の象徴的な店の雰囲気やいかにもな客をいじるのがメインのような斜に構えた、というか肩に力が入ったカンジがあるのだけど、だんだん寿司や店主、そして高級寿司店の魅力を正面から語る方向に変化してきて、ホントに寿司好きになってしまったんだろうな、きっと。今も昔も、私には縁遠い世界ではあるけど。
2010/10/16
shushu
お寿司を食べたくなる本。お任せ、は無理にしてもw。文庫で読んでいたのを途中まで気が付かず。一体、読んだと言えるのか。。
2015/11/03
感想・レビューをもっと見る