カルナック神殿 エジプト時代 (磯崎新の建築談義 # 1)
カルナック神殿 エジプト時代 (磯崎新の建築談義 # 1) / 感想・レビュー
Takuya Yoshida
エジプトは自然条件を試行錯誤して創り上げており、良い意味で知性を主張していない。紹介される事物の仕組みが至って明快な印象を受ける。建築の祖形は非常に重々しく、して暗い。来世に存在する魂が、現世の世界に訪れた際の居場所として意図しているのか、とも推測できそうだ。しかしながら著者は神殿云々よりも、やはりピラミッドの永遠性に関心がおアリのようで、古代エジプト人だけが持ち得た‘死後の世界を考えながら生きる感覚をもたらす時空間’の特異性を、現代人の思考を代表して予言したいのだろう。
2014/10/10
ik
作品の面でも理論の面でも作例、比較に富んでいて大変参考になった。古代から現代まで縦横無尽にかけめぐる議論は濃厚で読み応え抜群。
2013/04/22
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