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磯崎新と藤森照信の「にわ」建築談議

磯崎新と藤森照信の「にわ」建築談議

磯崎新と藤森照信の「にわ」建築談議

作家
磯崎新
藤森照信
出版社
六耀社
発売日
2017-09-20
ISBN
9784897379982
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磯崎新と藤森照信の「にわ」建築談議 / 感想・レビュー

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chang_ume

「にわ」と銘打っていますが、これはどこまでいっても建築論です。あるいは庭園を通じて建築の〈外部〉を探る試みというか。ここでいわば「反庭園」というべきコルビュジェ的なメインストリームが抽出され、一方で「立石」に意識を注いだイサム・ノグチがアウトサイダーとして措定される。モダニズムは実に庭園に対して無関心だったのだ。へぇと思いました。また日本庭園における信仰性(とりわけ道教系「蓬莱山」信仰)が強調されますが、その歴史理解については若干、本質主義的な想像が働いていて、議論を支持するには躊躇するところも。

2018/06/27

蛭子戎

にわをテーマにした対談。対談形式なのでどっから読み始めても読み終えても良い気軽に読める内容。須弥山や蓬莱山などの宗教的なモチーフの話からイスラム庭園とかイサム・ノグチの墓までいろいろ勉強になった。

2018/05/26

鯨、或は山田

庭の為に家を建てる余裕のある人って大衆には確かにいないな…庭と建築の違いについてはこれまでぽっかりと穴があいたように何も考えていなかったけど、確かに技術の進歩の不在が逆説的にその思想性を豊かにしてきたし、古いもののプリミティブな方向性がそのまま現代でも語ることができる。そこにはもちろん宗教と政治、権力といったものが文化とオーバーラップしつつ影響を及ぼしてきた。それでも基本的には職人の世界だから、明文化されたものはこれまであまりなく、対談している二人も「そういえば誰もやってなかったねこれ」などと言っている。

2018/05/20

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