沖縄ひとモノガタリ
沖縄ひとモノガタリ / 感想・レビュー
二人娘の父
「二拠点生活」日記で、すっかり自分の中での存在感が定着している藤井誠二さんが琉球新報やAERAで発表したインタビュー集。有名・無名を問わず、多彩な人々の語りは、沖縄社会の紛れもない事実の一断面を鮮やかに、ときに重たく示す。最も心に残ったのは、県産本を手掛ける「ボーダーインク」編集者・喜納えりかさんの言葉。「私のリベラルとしての意地」の話に、ガツンとやられた。でもこういう発信を、うちなーんちゅからしっかりとすることと、それを引き出す著者の姿勢に、私は心打たれるものがあった。多くの人に触れてほしい作品だ。
2024/04/30
ftoku
狭い沖縄の広いモノガタリ。つながりのある人は多くても、その人の背景まで知っていることは少ない。語りや歴史の多様さに感じ入る沖縄人物ルポだった。 「なにやらこの人たちに会うためにページをめくっている気分になる」(p239 仲村清司・解説より)
2022/03/10
沖縄電鉄社長
生まれ・育ち・暮らし・学び・訪れ・研究し・働き・眺めてきた人々が語る「沖縄」と自分の物語。沖縄で生まれ育った私にとってもうちあたいする言葉も。
2022/03/03
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