映画長話 (真夜中BOOKS)
映画長話 (真夜中BOOKS) / 感想・レビュー
sawa
これほどハイレベルな映画人の会話なのに、置いてけぼり感を食らうどころか、これ見てみたい/もう一度ちゃんと見たいと思わせる面白さ。「わかる人にはわかる」なんて言葉さえ、こんなふうにカッコイイ文脈のうちに語られてしまっては、わからない側の自分も拗ねられやしません。
2011/08/17
かいこ
「映画はものを考えさせるためにあるのではなく、考えていたことがぐらぐらと崩れるようなものこそが映画だということを言ってくださらないと、今後活劇は撮れなくなりますよ」
2020/06/25
王天上
なるほどな意見多数。といいつつ、また今夜もB級ホラーばかり観ている……
2013/05/24
pudonsha
「安心して見られて作者の意図も、人物が何をやっているのかもわかり、ほどよく社会に言及している(中略)それは映画作家が映画という制度にすっかり自足していることにほかならず、社会性は見せかけにすぎません。そうした作品を自分に対する願ってもないサービスだと思って消費している連中が多すぎる」(蓮實)
2012/12/17
梟をめぐる読書
「フライシャーは遅まきながら再評価されはじめていますから、世界はようやく七〇年代の立教に追いついたのです(笑)」「タランティーノは、それこそわれわれに教えを請いにくるべきなのです」。蓮實氏のこんな思い上がりを笑って看過できるなら、間違いなく読んで損はない一冊。思いのほか最新の話題作への目配せも行き届いており、とりわけ『アバター』から古典的なインディアン物語の構造を取り出したり、『アウトレイジ』をして「誰もそれを望んでいないのに暴力のみが空転しつづける権力ゲーム」と指摘してしまえるあたりの鋭さは流石。
2012/02/04
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