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希望の国

希望の国

希望の国

作家
園子温
出版社
リトル・モア
発売日
2012-09-08
ISBN
9784898153451
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希望の国 / 感想・レビュー

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Vakira

てっきり 映画のノベライズと思い、映画のおさらいのつもりで読んでみたら違っていた。メイキングぽいが、この映画を撮るに至った監督の思い、メッセージだ。そこには興行関係なく映画監督としての表現の苦悩が伺い知る事が出来る。園子温監督を知る上で貴重な1冊だと思った。忌野清志郎、手塚治虫と俺の趣味と子音監督の趣味とかぶると嬉しい。

2015/08/01

ぐうぐう

映画の原作であり、シナリオ本であり、メイキング本でもあり、撮影日誌でもあり、そして震災後の映画監督としての所信表明でもある、園子温『希望の国』。原発事故という圧倒的な事実を前に、園は、悩み、葛藤し、慎重になりながらも、映画でしか表現できないものを追及していく。それは、被災地の感情を撮るということだ。震災を、原発事故を、被災者を、総体として表現するのではなく、そこにあるたくさんのたったひとつを掬い取ろうとする行為、それこそが映画の役目だと園は信じている。「一つでも正確な『一つ』を数えてみろ」と。

2012/10/24

gotomegu

1ダース文庫。シェアハウスで一緒に住んでる女子が、園子温について熱く語っていて、気になってたタイミングで出会った本。「希望の国」という原発災害を題材にした映画の着想とストーリーが交互に。原発事故から10年を迎えるってのもタイムリーだった。家の庭に立ち入り禁止の境界線のある酪農家。大きな地震のあと、家族がばらばらになっていく話。理不尽。ただただ変わらない日々を送りたいだけなのに。ずっと昨日と今日みたいな日が続くと思っていたのに。

2021/02/19

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

絶対に絶望しない、という意思表示だと思いました。

2013/11/10

kiho

震災を経て、何かを伝えなければという思いと、どう伝えればという作り手としての苦悩が滲み出る☆何者もかなわない自然の脅威…しかしその後の道筋を作るのは人…言い続けなければ、伝えていかなければ「忘れ去られる」という事実を受け止めた園監督の思いと行動が胸に迫ってきた。

2013/09/08

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