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夜空はいつでも最高密度の青色だ

夜空はいつでも最高密度の青色だ

夜空はいつでも最高密度の青色だ

作家
最果タヒ
出版社
リトル・モア
発売日
2016-04-22
ISBN
9784898154397
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夜空はいつでも最高密度の青色だ / 感想・レビュー

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やすらぎ

さようならが素直に言えない夜。大人って冷えている。温めるために何かを探し歩いている。今でも宇宙は膨張していて、見えない人の繋がりも果てがない。どんなに急いで星の隙間を通りすぎても切なさは広がっていく。独りになろうと思えば何時でもなれる。実感のない世界にいることを許してくれるなら、安心して眠りにつけるのに。湖底から湧く泉のように、君は何処かにいる。花は散っても、また忘れた頃に咲いてこちらを見ている。蝋の火も消えゆくから美しい。海の音色が聴こえてくる。分厚い雲の先にある夜空を、青い風船は何処までも飛んでいく。

2022/07/18

しいたけ

すすんで孤独の真正面に立つ人なのだと思う。そして「孤独な人ほど、きれいな人生」と言い切る。孤独を親友に持つ人に私は途方もなく惹かれる。本屋でサイン入りを見つけた。不思議なほど著者と繋がれる気がした。表紙の裏には、「100パーセント、美しさのせいで泣きたい。」と書かれていた。踏みにじられたとき、思い通りにならないとき、私は涙をこらえよう。人の人生には限りがある。大切な残り時間、美しさのせいでだけ、私は泣こう。

2017/05/11

榊原 香織

”うさこ、戦う”という詩の中の”私本当は人じゃないのかもと、ビームを出すとき思います。”という一行が好きです。 割と死、とか物騒なこと歌っているのだけれど。

2024/09/15

masa@レビューお休み中

最近よく見かける名前。正直名前すらなんと読むかも知らなかった。それどころか、なんだかそこに纏わりつくものが怖くて、彼女の本を手にとることもできなかった。それがふとした出来心で入手してしまったから大変なことになってしまった。最果タヒの言葉の洪水に、身も心も深く浸かってしまったのだ。まったく意味を成さない文章なはずなのに暗号を解読するかのようき身体に浸透していく言葉たち。残酷で非情な宣告の中にも、真摯な愛が含まれている。彼女は嘘をつかない。真実を語る詩人なのだと、僕は確信した。

2017/05/04

うっちー

申し訳ありません。私には理解するのがとても難しかったです。

2017/06/24

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