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愛の縫い目はここ

愛の縫い目はここ

愛の縫い目はここ

作家
最果タヒ
出版社
リトル・モア
発売日
2017-07-27
ISBN
9784898154649
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愛の縫い目はここ / 感想・レビュー

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旅するランナー

わかるよと、あなたに言うことはできない。死、光、生、孤独....感受性豊かですね。独特の言葉選び、リズム、切返し....それでも±詩なんだな。じっくり読んでいるのに放出される感覚。映画好きの心には次の一節が突き刺さる「光の束をかきあつめるようにして映画を観る人。きみの瞳から光が映写されて、だれかを照らしているとき、それこそがきみの映画なのだと、気づくまで、生きて」。この詩集に、出会わせてくれて、本当にありがとう。

2019/08/23

☆よいこ

詩集。縦書きだったり横書きだったり、形式は無しで韻を踏んだり踏まなかったり。宇宙を見上げるようにして詠まれた詩は言葉の繋がりとして私の中に浸みてくる。そうそう私も昔こんなことを感じたことがあるかもしれない、見たことのある風景かもしれないと瞳を伏せつつゆっくりと詩を読んでいく。絡み合う言葉とリリックの、縫い目を辿るような読書体験。▽好きです。

2019/11/20

再々読。定期的にタヒさんの文章を読みたくてしょうがなくなる病を発症したようです。タヒさんの詩が本当に好き。特に「坂道の詩」が好きです。

2019/08/09

tenori

「私は私のことも言葉のこともよく知らないのですよ」「伝わるか伝わらないかも個性なんだぜ」と自ら話す最果タヒの詩は、やはり難解なのだけれど、それは受け手が無理やりに意味を持たそうと考えこんでしまっているだけなのかもな…と、いくつかの作品集を読んでみて気がついた。矢のごとく放たれた言葉に射られて身動きとれなくなるのではなく、言葉の渦に身を委ねてしまうと楽になってくる。そこに、いくつかの好きな言葉や表現を見つけることの快感。『生きているつもりで、死が一時停止の点滅をしている』なんて感性、なかなか触れられない。

2020/07/21

きき

初めて読む最果タヒさんの作品。水のように、光のように、空気のように、身体を通過していく。通過するけど留まらない。そんな印象の言葉の羅列だった。それはきっと、私たちの曖昧な気持ちを抱きしめて、詩にしてくれたからだろう。この詩たちの本質を理解することは私には難しかったけれど、何だかそれで良い気がした。寄り添っていてくれるような温もりを感じた一冊。本当に上手く言えない、初めて体験する感覚だった。「糸」「無限の魂」が特に良かった。

2020/02/22

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