沢村貞子の献立 料理・飯島奈美 2
沢村貞子の献立 料理・飯島奈美 2 / 感想・レビュー
ちゃちゃ
〈シリーズ2冊目〉著者の飯島さんがまず出会ったのは、沢村さんのエッセイ『わたしの献立日記』(昭和41年4月~平成4年11月までの献立が記されたもの)。そこには、季節の食材を生かした普段着の料理の他に、普通は家庭で作ることの少ないご馳走も出てくるそうだ。台所には二十何冊かの料理本があり、それを「お師匠さん」と呼んで沢村さんは参考にされていたようだ。年を重ねてもなお好奇心旺盛で、新しい料理に挑戦される沢村さん。幾つになっても未知なる道を探る楽しさと暮らしを豊かにする工夫を教えていただいた気がする。(その3へ)
2023/11/10
佐々陽太朗(K.Tsubota)
飯島さん曰く、「今の時代のレシピは、時間の短縮、簡単、簡便が主流で、確かにそれもいいけれど、手強そうなのもなかなかいい」とのこと。如何にも尤もだと膝を打った。プロの料理人のようにはいかなくとも、ほんの少し手をかけて作っておいしく仕上がっていればそれほど嬉しいことはないだろう。気取りのない料理だが、思いがけないものがチラホラあり、それこそ沢村さんが食卓に変化を持たせようと工夫していらっしゃったのだろうと窺い知ることができる。料理レシピを知りたいのはもちろんだが、沢村さんの日々の生活態度を見習いたいと思う。
2021/12/26
藤月はな(灯れ松明の火)
テレビで偶に観れたら嬉しいのが『365日の献立』である。その番組のレシピ本が2・3巻と出版されていたのでホクホクしながら頁を繰りました。今回は雲丹御飯(生の雲丹を加熱しながら練っていき、ふりかけ状にしたものをご飯に振りかけたもの!)やジュレスープなど、おもてなし用の豪華なレシピが多し。更には沢村貞子さんはおやつでラーメンをスープ、チャーシューなどを手作りで作っていたそうな!そんなレベルの高さに正直、気が引けてしまう。一方、夏野菜の土佐酢風、鰤テキ、人参のギリシャ風やピーマンの鍋鴫などは常備菜として覚えたい
2024/06/01
canacona
丁寧な食事、残りの人生の食事に、まずいものでおなかをいっぱいにしたら一食分損をする、とのこと。貞子さんの丁寧な食事は、食いしん坊精神からきてたんだな。小なつは、日向夏のこと?と飯島さんは書かれてるけど、確かに小夏は日向夏なのだけど、高知産のものを小夏というのです。なのできっと、貞子さんが食べていたのは高知産の小夏。あとは前にも気になったうにごはん。大層面倒な感じだけど、誰か作ってくれないかなー。和食はもちろんのことだけど、ゼリーのスープや牛肉のパイ包み焼きなど、洋風なのも美味しそう。
2023/06/17
まりこ
26年も献立日記を綴れるなんてもはや女優ではなく料理家。
2021/07/17
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