ネオ日本食
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ネオ日本食 / 感想・レビュー
Roko
元々は外国の食べ物だったのに、日本でとんでもない進化を遂げてきて、今ではすっかり日本独自の食べ物となったものがたくさんあります。 この本で紹介されているもの以外にも、オリジナルのものとは全く違う方向へ発展して、すっかり日本食になってしまったものがたくさんあります。ラーメンも、カレーも、とんかつも、まごうことなき「ネオ日本食」です。こういうものを食べに外国からやって来る人が大勢いるのは、この独自なガラパゴス的進化を遂げた日本の食文化が評価されるようになったからなのかしら?
2024/07/29
tetsubun1000mg
表紙とタイトルだけで食関連のエッセイと思って選んだがかなり違った。「海外発の料理なのに日本でしか食べられていない独自進化を遂げた料理」という意味で名づけられたタイトルだった。 アメリカで寿司と言えばドラゴンロールなど巻物になるように「たらこスパ」「ランチパック」「栗とキノコのパフェ」などを独自解釈で紹介していく様子が楽しい。 南インドカレー店オーナーで書籍も多い稲田俊輔さんとの対談も面白かった。 「ネオ日本食」という分類と店主を取材して創業の歴史やお店の方針、料理の取材をして浮かび上がらせているのも良い。
2024/07/08
きゅー
ネオ日本食とはこれから生まれる新しい日本食について書かれているのかと思ったら、ホワイト餃子、たらこスパゲティ、ランチパックなど日本で独自進化した料理を指す造語だという。内容的にはホットケーキなど一般的に普及しているものから、きのこのパフェなど一店舗のみで作られているものなどバランスがバラバラに感じた。
2024/08/12
𝐂𝐄𝐋𝐄𝐒𝐓𝐈𝐍𝐄
最後のひとくちまで、ジャンクな味が等速直線運動のように続いていくのをたのしむのだ。(p.65)この表現が好き。夫婦で営んでいるような個人経営的なお店もあれば、山崎パンのような大企業にもインタビューをしていて、面白かった。ネオ日本食(ちなみにこれは著者の造語!)であることは共通していても、それぞれのお店、企業によってポリシーは異なっていて、各々が独自に進化を遂げたのだな〜と感じた。ネオり続けることを容認しているお店と、今のネオらせ地点を保ち続けることを重視しているお店とがあって、それも興味深かった。
2024/06/27
あるぱか
タイトルに惹かれて手に取りました。ネオとは?と思ったのですが、ガラパゴスに近い感じですね。それを作られている方のこだわりや歴史が知れて面白かったです。好き勝手やってるように見えるものでも、長く愛されるものには何かしらのルールがあるんだなぁと。何度か行ったことあるお店も載っていて興味深かったです。
2024/09/13
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