巨魁
巨魁 / 感想・レビュー
R
あのときの巨人で何があったのか、それをナベツネとともに記した本でした。清武氏が行った改革や、育成についての思いも綴られていて幅広い内容で面白かった。読売新聞とのいざこざ部分よりも、選手会との団体交渉の裏側が非常に興味深く、経営者といえばいいのか会社という視点から、選手という特殊な社員の姿を見るというのが独特で面白く、また、感動とされて煽られていたプロレスめいた実情が大変楽しく読めました。
2014/12/05
シャル
いわゆるナベツネとの確執から退社までの騒動の内情本ではあるが、ドロドロとした暴露というよりは、いかにして読売ジャイアンツをシステマチックに改革していったかの経営戦略について割いている部分が多い『球団フロント本』の色合いが濃い一冊である。それまでカンとなんとなくな経験に基づくものを、数値化し、重要な点を見極めての判断を可能にする。その畑を育てる基盤を作る仕事と、現場のことなど気にせず感情で鶴の一声を発する渡辺氏。筆者の守りたかったもの作ってきたものが分かる構成だからこそ、最後の判断について考えさせられる。
2016/05/12
ウルラニ
清武の乱に至るまでのナベツネさんとの軋轢が記されているが、それよりも巨人軍改革の方が興味深い。坂本、橋本などの獲得秘話、背景などが臨場感たっぷり。★★★☆☆
2015/10/19
shigoro
会社と言うものは常に理不尽が伴うものだけどね。と前置きしつつも、基本的に経営と資本が分離しているからこそ、仕事になるんだよな。ナベツネは確かに独善的で、1リーグ制を仕掛けたり、セリーグから独立するぞと脅したりと、自分の権力の強さで我がモノ顔で巨人を縛っているにもかかわらず、野球や選手に興味がない。矛先が自分なら許せたが、家族であるコーチの契約無効が著者には許せなかったとのことだが、本心はどうなんだろうね。
2012/06/23
テクパパザンビア
憎っくき巨人軍ですが幹部の内部告発はみっともないですね、作者が辞めてから原監督の独裁がジャイアンツの好成績には困ったものです、我が阪神タイガースとしましてわ。
2014/02/22
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