特攻を見送った男の契り (WAC BUNKO 223)
特攻を見送った男の契り (WAC BUNKO 223) / 感想・レビュー
アーク
またネトウヨの戦争賛美かと思ったらさにあらず。歴史からも記憶からも消し去られようとしていた空軍基地から飛び立って命を散らしていった特攻隊員たちを客観的に綴ったドキュメンタリー。個人的には戦争って勝てば官軍と思っているので、特攻隊員の方は命を無駄にしてしまったな、というスタンスなんだけれど、死を目前にしたその澄み切った心は実に美しい。アベ政権下で右傾化する日本社会で、二度と特攻隊員を生み出さないために読んで損はない一冊。
2016/06/20
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