ホエール・トーク
ホエール・トーク / 感想・レビュー
キムチ
「クジラは真実しか語らない…正確な答えをすぐに知りたければ、クジラになるしかない」と語るT・Jの義父~これが標題の意味か!読み始め、余りの饒舌ぶり、マシンガントークに圧倒され、その内容の持つ意味に気づき始めると途中で本を置けなくなった。金原先生訳の本によくあるパッションと人間、生きているが故の面白さ。時には辛いだろうけど・・なんてものじゃない米国社会の現状。T・J自身生物学上の母の捨てられ白人夫婦に育てられた経歴を持つ。エリートの母が凄いけどIQ160以上あるがボランティア活動をする父がまた凄い
2019/07/10
ぽけっとももんが
男子高校生が水泳チームを作る話。うんうんよくある青春モノ、いいよね大好物、翻訳物とは珍しい。何かで紹介されたあらすじを見て借りたのだけれども、これがまた。訳者の金原氏のあとがきに「とにかく読んでみてくれと突きつけたくなる本」とあるがまさにそれ。TJはスポーツも勉強もできる上にいいやつ(そして喧嘩にも強い)だけれども黒人の血を引いている。しかも養子。人種差別、スポーツ至上主義、銃の問題、虐待に暴力、アメリカの抱える問題と個性的な面々ばかりの水泳チーム。表紙の鯨はチームの7人なんだろうけどなんか違う〜。
2021/09/30
mattya
誰もが抱えたナニカと折り合いをつけながら生きているってことに気が付いたのは私の場合残念な事にずいぶん大人になってから。もちろん私のナニカは主人公の父さんに比べれば、 てんでどってこと無い 。押し潰されそうになっても『自殺なんてけしてしない、必ず立ち直る』と話す。なんてタフでかっこいい。ずっとお話しの中に居たかった。物語が終さわって残念です。
2014/06/22
京
読んでるうちにどんどん引き込まれます。 軽快な文章ですが、人種差別や幼児虐待など様々な問題が出てきます。 なぜクジラなのか…?その答えは読んで、そして込められた意味も含めて知ってほしいです。こういう本をもっと読みたいですね。
2010/11/10
margo
二回目。前に読んだ時より読むのに時間がかかって、最後は泣いてしまった。 映画化してほしい!
2015/10/31
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