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ドラゴンクエスト精霊ルビス伝説 上

ドラゴンクエスト精霊ルビス伝説 上

ドラゴンクエスト精霊ルビス伝説 上

作家
久美沙織
出版社
スクウェア・エニックス
発売日
1990-03-01
ISBN
9784900527270
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ドラゴンクエスト精霊ルビス伝説 上 / 感想・レビュー

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katka

ドラクエのメインシリーズには長年触れていないのですが最近タニス・リーを掘り返していて、そのフォロー関係というか、女の子的なものを思い出して、読み返してみました。勿論いのまたむつみさんのイラストで読みたいところで、まだ初巻ですが……この『ルビ伝』のラーミアって猛禽の面ではなくどう見ても巨大な文鳥です。これは何だっけと首を捻ったあとで、たぶん今市子さんの昔のファンタジー漫画にこんなのがいたような、妙な連想もしました。あと中下巻も読みます。

2023/11/30

山がち

めまぐるしい対立はどこか地獄絵図のようにも思われる。ルビスとクリプトカリオンの対立は血塗られており、まさにこの地獄の象徴かもしれない。あるいは、異形のカボンバが、森の精を蹂躙し、そして父親がそれを殺すというところにも同じようなものが感じられる。ノアの方舟のように、救済の物語でありながら、聖書よりもはるかに血塗られているのである。ブラックオーブの奪取にしても、同様である。ドラゴンクエストの世界は、結局のところこの血塗られた歴史の繰り返しなのだろう。また、久美先生が自ら本書を公式設定としているのは注目される。

2013/09/23

ワタナベ読書愛

ドラゴンクエストの世界を支える精霊ルビス。その生い立ちを綴る。 ミトラ神などが住む天界と、人間たちが住む世界の間に存在する精霊たちの世界。炎の一族の次の長となるべくして生まれた少女ルビスは、最後の娘時代に収穫祭に忍び込んでみたが… 巻頭に地図、人物の相関図、キャラクター紹介などの資料があり便利。5つの家柄がそれぞれに物語を作っていくので、それぞれの関係を確認しつつ読み進んだ。 筆者の生々しい描写が感情の動きを見事に伝え、精霊の話なのに人間の臭みを感じる。古い言葉が重厚さを感じさせる。

2019/10/26

水月

ドラクエで信仰されている精霊ルビスがまだ神でなかった頃のお話。プロローグで期待が高まり、序盤は祭りの様子を見せつつ世界観を構築していく。ルビスはほとんど戦前の日本の貴族令嬢である。親に決められたしきたりに囚われ、抜け出すためにこっそりお祭りに参加、そこで運命的な再会を果たす。一昔前に女性向け漫画や小説で流行ったステレオタイプである。せっかく精霊や魔法の支配する幻想世界なんだから、もうちょっとそれを活かした展開が欲しかった。挿絵はとても良い☆3

2018/02/03

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