中国幻影―開いたパンドラの箱
中国幻影―開いたパンドラの箱 / 感想・レビュー
山陰 柴
京都新聞のコラムに16年掲載された。中国への片思い(著者が語る)で現在(1991〜2007)の中国のニュースや接した中国の知識人、文学者らの生き様、訪れた街での出来事を評論している。しかし、吉田先生の文章は立つ位置をハッキリとさせ体幹がぶれない解説だ。「研究者は何時の時代の歴史、文学をも現代〜未来に向けて、現代にスタンスを置いて捉える事」と著者が語る。この本は中国を愛し郷愁ではなく現在中国の問題点を捉えていく骨のある本だと思いました。
2021/10/06
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