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才女の運命: 有名な男たちの陰で

才女の運命: 有名な男たちの陰で

才女の運命: 有名な男たちの陰で

作家
インゲ シュテファン
Inge Stephan
松永美穂
出版社
あむすく
発売日
1995-08-01
ISBN
9784900621176
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才女の運命: 有名な男たちの陰で / 感想・レビュー

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ネギっ子gen

『神学の思考』で本書を知り、読んだ。トルストイ、ロダン、アインシュタイン、フィッツジェラルドなど、歴史に名を残した男たちの傍らで、才能に溢れた女性たちがチャンスを与えられず、正当な評価を受けることもできない……、そのような時代が長らく続いた。本書は、そんな歴史に名を残す「偉人」のパートナーとして翻弄されながら、なお、自らの創造性を発揮しようとした女性たちの物語。原書は1989年発行だが、ジェンダーの問題が社会全体の課題として強く認識されるようになった今日でも、同じような状況は続いていると見るべきか――。⇒

2023/05/24

Wisteria

男尊女卑が当たり前の時代に、高過ぎる能力と感受性を持って生まれてしまったばかりに、結局は破滅してしまった女達。時代の寵児に愛された故、埋もれる事なく才能を発揮できたとも言える。そして最終的には潰されて終わり。果たして時代は変わったのだろうか。

2019/03/10

孤独な読書人

復刊版ではなく、旧版を読んだのでこっちで感想書きます。 本書を手に取ったのは、ライムスター宇多丸さんがラジオパーソナリティを務めているアフター6ジャンクション(通称アトロク)で本書を訳された松永美穂さんを迎えて、本書について語っていたのを聴きこれは是非読んでみたいなと思ったのがきっかけです。 本書は天才とされる偉大な功績を残した男性たちにはそれを支えていた女性たちがいて、その女性たちも実は豊かな才能があったのではないか?そして男性たちによってその才能を潰され、搾取されていたのではないか?という観点から

2020/08/30

ポルポ・ウィズ・バナナ

才女版「精神病理学私記」。ものの見事に抑圧によって精神が崩壊していく。はやく「フェミニズム」なんて言葉なくなってほしい。女性差別、それは人権侵害だもの。フィッツジェラルドの話は「死の棘」「狂うひと」ですね。つまり全然日本でもある話で。原坊とか。◎ロヴィスコリント ◎カミーユクローデル

2020/07/29

Mana

マルクス・エンゲルスのパンフレットでマルクスの妻イェニーが取り上げられていると紹介されていたので読んでみた。イェニーも他の女性たちも興味深かったけど、男性に生命力を奪われた女性たちという描き方が強く、読んでてつらい。実際にはそれなりに満足感を感じて幸せだった女性もいるかもって気もするんだけど、この本だといかに彼女たちが才能を搾取されたかという憤りがたぎってる。

2018/08/11

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