絶対安全文芸批評
絶対安全文芸批評 / 感想・レビュー
スミス市松
2004~2007年頃の文芸批評。振り返ってみれば今の10年代はしっかりこの時期に準備されていたんだなーという感慨を抱いたが、逆に言えば特に変化してないよなー、という。なんにせよ懐かしい。基本的に文芸時評を好き好んで読むタイプではないけれど、すこし前まで非常にヘヴィで長い小説を読んでいたのであらすじを二、三行にまとめてどんどんかっとばしていく文芸時評はよいアタマの体操になった。巻頭にて文壇から“絶対安全”な立場にて文芸批評を行うと宣言した著者が、今では某大学の教授殿におさまっていることに隔世の感を覚える。
2014/05/31
tykhobluemoon
文学ってオウチの外からコンニチハ。というスタンスでSTUDIO VOICEに連載されていた一連。毎月著者が選んだ10編が、切れ味鋭く軽妙な口調で語られています。それぞれの作品にアプローチする切り口が好みかそうでないかで、印象が分かれそう。私は楽しめました♪
2012/02/08
anisopter
うー、よくわかんないけど、西島論とか手抜きじゃね?
2009/02/21
hiratax
(20080402)すべての文芸誌をチェックし、気になるものをピックアップするという膨大な作業。岡崎祥久の名前はこの本で知った。
2008/04/02
寺基千里
前半の文芸誌を全て読み、その中で順位をつけていくのは試みとして面白かった。それと同時に、閉鎖的になっている文芸界に対して、あえて外側のフィールドから切り込んでいくから「絶対安全」と銘打った筆者の考え方も良いなと思った。肝心の各作品へのコメントも短いながらに「読みたい」「気になる」と思わせる文体で、読書の幅を広げる良いきっかけになった。 ただ、後半の文芸批評、作家批評のパートは作品を読んでいないと?となってしまう部分もあったし、筆者のちょっと上から目線を感じられる部分がどうも受け止めきれず、馴染めなかった。
2023/01/03
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